体育座りの部屋の隅から

山田涼介さん、Hey!Say!JUMPに関して喋ります。

Hey!Say!JUMPと山田涼介のモヤモヤ感も飲み込んで

私が山田くん、そしてJUMPのファンになったのは2007年の事だった。

その夏に神木くん見たさに見ていた探偵学園Qの連ドラで、単発の時とは別人のように演技のうまくなった山田くんに目を奪われていた。

当時の私は仕事を独立したところで、最初から軌道に乗る訳もなく職場の隅で体育座りをしていた。今から思うとかなり精神状態がやばかったのだと思う。そして、これは楽しい事がないと精神的にやばいと薄々感じていた私は、元々アンチジャニーズだった事や、年齢的に馬鹿にされるだろうという思いを一旦横に置いてとりあえずはまってみようと、えいや!という思いで山田くんとJUMPにはまっていった。

それから8年。未だに山田くんとJUMPに癒される日々だ。

 

さて、タイムリーにTwitterで最近の山田くんに対するモヤモヤについて話題が上がっていたのを見て思う事と気付いた事があったので書いてみようと思う。

私は好きな事を職業としている。客観的に評価しにくい、センスが問われる、表現する仕事だ。そういう意味ではアイドルと共通する部分もあるかと思う。もちろん好きでやりたくてやっている仕事だし、楽しいし、うまくいかない事があっても好きだから乗り越えられる事も多い。反面、好きな事だけをやればいい訳ではなく、苦手な事や付随する「業務」もこなさなければならない。そして、好きな事とはいえスランプがあったり、なんだか楽しく感じられなかったり、その上それに気づくのは後々の事だったりする。

私はダンスに関しては全くの無知だ。誤解を恐れずに言うなら、以前の山田くんのダンスは下手うまだったのではないだろうか。技術不足を感情でカバーしていた部分があったと思う。でも、そこが魅力でもあった。私も彼のダンスがとても好きで、なおかつ私のやりたい表現ととても近いので、コンサートに行くと1公演で1、2回は仕事をしたくなる瞬間があった。しかし、最近はその瞬間がくる事が少なかったし、smartコンではいつもと違いバラードでその瞬間はきた。確かにsmartコンでのCome Back...?は素晴らしくて息をするのもためらわれる程だったけれど、ダンスがというよりは曲、照明、衣装、フォーメーション、ダンス全ての要素が揃った作品として素晴らしかった。前奏のフォーメーションは一つの生命体のようだった。

今の彼は山田涼介個人ではなくJUMPとして本気で売れるためのスイッチを入れたのではないだろうか。ここ数年本当に色々な事があって、JUMPとしてどうしていきたいのか、どんな事がやりたいのか、9人の目指す所が明確になった今、その為にどうするかも明確になっているのだろう。どんなに各パーツが素晴らしくてもJUMPという一つの生命体として見た時にバラバラではバランスが悪い。いつも師匠に言われる事だ。「どんなに部分的に良くても全体のバランスが悪かったら意味がない」だから今はJUMPとして売れるために、JUMPとして揃える為に本来のダンスは一旦横に置いている気がする。

だからといって、彼の感情をぶつけるようなダンスはなくなった訳ではないと思う。もし、なくなっているのだったら、あんな演技や歌詞や歌い方は生まれてこないと思う。あの、感情をぶつけてくるようなダンスはそれに見合うような曲をやる時、もしくはソロの時なのではないだろうか。そして、個人的には24時間テレビの企画の中で見られないだろうか、と密かに期待している。いつかあの泣きそうになるダンスが見られる事を祈って。