体育座りの部屋の隅から

山田涼介さん、Hey!Say!JUMPに関して喋ります。

グラスホッパー

グラスホッパーを見納めしてきた。

ちなみに原作は未読。山田さんが「映画を観てから原作を読んで欲しい」と言っていたのと、原作に思い入れが強いと相違点が気になって集中できないことがあるので。

初回に観たときから思っていたのだが、最初の登場シーンの連続で人を殺していく場面がとても舞台的で、まず最初に「舞台に出て欲しいなー」と思った。映画なのに。

次々に殺していくシーンは芸術的。個人的なイメージではもうちょっと軽快なイメージだったけれど。公開日としては二作目のグラスホッパーだが撮影としては一作目であり、このシーンがクランクインだったとのことで、とてもヒリヒリした雰囲気が出てるような気がする。

岩西との掛け合いはアドリブが多かったとのことだったけれど、二人の関係性がよく見えていいなーと思った。でも、ふんわりと山田涼介本人が透けて見える感じでにまにましてしまった。叫ぶシーンはとても大好き。いつも。

後はやっぱり鯨との一対一のシーン。インタビューでエレベーターが開いて台詞を言ったところで本当に殺してやろうかと思って武者震いしたと言っていたけれど、本当にその気持ちがひしひしと伝わってくる感じでこちらも手に汗握る雰囲気。蝉と鯨がお互いに自分の望みを達成するために、自分の今までをかなぐり捨ててお互い素手で闘う感情の乗ったシーン。そこに山田さんのこんなお芝居ができるのが嬉しいという感情が乗っていて、更に心を揺さぶられるのだろうな。と感じた。ずっと待ち望んでいた銀幕で、しかも初めての映画撮影で、しかも浅野忠信さんとサシでこんな対決シーンを演じる事ができるなんてどんなに嬉しかっただろうと思うと泣けてきた。THE・おかん目線。

その後、二人が主人公を見送るシーンも、キャンピングカーでひっそりと笑うシーンも一種独特の仲間のような雰囲気がとても良かったなー。