カインとアベル

カインとアベルの感想を。面白かったよ。途中までは。

全編を通してみると前半はかなりまったりとした展開で、中盤にやっと面白くなり、後半は内容を詰め込みすぎて視聴者が置いてきぼりになった感がある。その根本的な原因は企画の立ち上げの遅さに尽きるんじゃないかな。月9の主演が山田さんだという噂はかなり早い段階から出ていたのに、ドラマ自体の内容についてはネットのニュースでも二転三転している様子が伺えたし、実際に発表されたのはかなり直前で、クランクインもかなり遅かった。まあ、ネットニュースはあてにならない部分も往々にしてあるけれど、迷走していたのは事実だと思う。次クールの月9もカインとアベルの最終回直前に発表になったしね。

後半が詰まってしまったせいで、お仕事面でも「え？」と思うような展開もあり、それぞれの登場人物の感情も途中経過がすっぽ抜けた感じで急に人柄が変わってしまったような印象で感情移入できなかった。ゆっくり消化できればいいのだろうけど、あの怒涛の展開の中では追いつけないまま置いてきぼりにされた感が強かった。

月9という枠で、純粋な恋愛ものでもなくて、オリジナルの脚本で、モノローグが少なく行間を読ませるようなドラマ。という点では非常にチャレンジングかつ好きなタイプだと思っていただけに非常に残念だ。もしも早い段階で企画が決定していて、最後までのストーリーの大枠ができていたとしたら、もう少し展開のましなドラマに仕上がっていたんじゃないかなあ。

ただ、ドラマの出来と山田さんの演技は全くの別物で。山田さんは制作側に求められる演技を真摯に表現していたのだと思う。ちょっと「うん？」と思う部分はあったけれども、特に目の演技は素晴らしかったなあ。そして、自然になってきたかな？なんせ今までは超人みたいな役ばっかりだったからね（笑）作品を重ねるにつれどんどん演技が上手くなっていく山田涼介最高です。

あとね。これは完全に好みの問題なので嫌な方は華麗にスルーしてくださいね。

キスシーンのお相手は梓が良かったんだあああああああああああああああ

まあね。色々あるんでしょうから。あえてここでは言うまい。

総括としては

山田さん念願のキスシーンができてよかったね

ってドラマだった（笑）