体育座りの部屋の隅から

山田涼介さん、Hey!Say!JUMPに関して喋ります。

だから俺はお前が好きなんだ

Hey!Say!JUMP LIVE TOUR 2016 DEAR 横アリ最終日

 

しばらく前から山田さんが腰を痛めているという噂は流れていて、前日には救急搬送されたのではないかという噂まで流れていた。それが本当ならコンサートは山田さんは出ないだろうか・・・と一抹の不安を抱えて横アリへ。

コンサートオープニング。そこには9人の姿。山田さんは最初からガシガシダンスで、終始楽しそうで、魅せるところはバッチリ魅せてくれて。でも、いつもは全体を見るのが好きなのだけど、今回に関してはやっぱり山田さんの腰の状態が気になって、基本的にずっと山田さんを追いかけてた。ジャンプをしないとか、腰を曲げずにお辞儀をするとかそういう事はあったけれど、もちろんスポットライトの下では腰の痛みなど微塵も感じさせずに踊っていた。現に私は1部終了後友人に「腰の具合どんな感じ?」と聞かれ「思ったより大丈夫そう」と返信している。しかし2部のMCに入るところ。山田さんは髙木さんに耳打ちをし、それを見た私は嫌な予感がした。促されるまま席に座ると山田さんの姿はステージになかった。やっぱり相当悪いのか・・・と思ったけれど、私はMC中に戻ってくるだろうと思っていた。ステージ上では恐らくインカムからMCを引っ張るようにと指示があったのだろう。目が泳ぐメンバー。ザワザワする客席。他愛もない話を続けるのは普段おちゃらけているBESTの面々。7は動揺しているのかほとんど話さない。あの場にいた誰もがザワザワした気持ちでいたんじゃないだろうか。結局MC中に山田さんは戻る事はなく、「新曲Fantastic Timeをやります」とフォーメーションを組む時にサッと出てきた。おそらくぎりぎりまで舞台裏で治療をしていて衣装のジャケットを羽織る暇はなかったのだろう。インナーだけだったけれど、「普通に」激しいダンスをして次の曲のためにまたはけていった。その後有岡さんと2人のMy Girlでも全く痛みを感じさせないダンスが続き、私はもうその姿を食い入るように見つめるしかなくなってしまった。コンサートは中盤。激しいダンス曲が続く。Ride With Meでは1部もかなり苦しそうだったけれど、元々激しいダンス曲なので腰の痛みなのかダンスが苦しいのかは分からなかった。曲中一瞬目が合ったであろう知念さんが恐らく「大丈夫?」と問いかけ、山田さんは「大丈夫」と頷いた。そうだよね。メンバーだって心配だよね。曲中に話しかけてしまうくらい。その後もスポットライトが当たらない時も双眼鏡で山田さんを追いかけていたけれど、彼は苦しいそぶりを見せなかった。

そして本編最後の曲DEAR.終わりに山田さんは「実は腰を痛めていまして」と話し始めた。本来ならそういう事をファンには絶対話したりしないだろう。お客さんには自分がどんな状況だろうと関係なく、常に良いものを提供するだけだから。しかし、今回に関してはファンに分かる形で穴を開けてしまったゆえ、これはもう話さざるを得ないという判断だったのだと思う。でもね。確かにMCにいなかったのは残念ではあった。けれど、コンサートを成立させるためにMCを抜けたのは正しい判断だったと思うし、それ以外のところで私は120%満足させられてしまった。だから、何の不満もなかったし、それどころか今までで一番好きなコンサートになったと思うので、謝る必要なんてないよ。と思う一方、私が山田さんの立場だったら同じ選択をして同じ事を言うと思う。

そして、アンコール終わり。山田さんが「じゃあ最後はいのちゃん」と振ると伊野尾さんは真面目に語りだした。山田さんがコンサートのプロデュースを全て行った事、それに対して感謝している事。山田さんは動揺し、私はうるっときてしまった。JUMPにとって辛い時期に発売したOVERという曲に「ピンチはチャンスなんだ」という歌詞があるけれど、今回のコンサートでJUMPはまた一つ団結したんじゃないだろうか。

私は頑張り屋さんで誠実な山田さんだから好きになったのだけど、改めて山田さんを職種は違えど同じプロとして尊敬した。頭の中には「だから俺はお前が好きなんだ」という大好きな漫画の台詞が浮かんできた。そういう人だから好きなんだよ!大好きだー!!

 

そういえば、アンコールMagic Power カメラマンさんが口ずさみながらメンバーを追いかけていた。ああJUMPくん達はスタッフさんにも愛されてるんだなーとほっこり嬉しくなって私のコンサートは終わった。